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beloved

Posted by Mi on 10.2013 FF12   0 comments   0 trackback
拍手およびコメありがとうございます!!!



さて、駄文…書いたんですけど。

Mi的に、FF12の中の旅では、ブルオミシェイスに着いたのは何月ごろで~
といった感じの妄想があります。

で、バハムート戦役の終戦は10月10日なんだ。

まさに今日です。

なので、書きたくなって書いたんだが、2時間で書き終えたので、ひどいもんです。
あ、いつももっと時間かかってるけど大して変わらないからいいか。

バッシュとバルフレアしか出てないくせに、バシュバルじゃありません(驚)




【beloved】


目指す場所はもうすぐのはずだ。
その場所を見やって、俺は金縛りにあったようになった。
死んだはずの男が、墓前に立っている。
その男が、ゆっくりとこちらを向いて、笑った。
会いたかった。
俺は言いかけて、その事実を否定して、目を強く閉じる。
忘れていた呼吸を再開する。
再び目をあければ、そこにいるのは、男の兄である、とわかった。

「待っていた。」
 男と似た声で彼は言う。
「来なかったらどうするつもりだったんだ。」
 そもそも、約束はもとより、誘われてすらいない。
「来ると思っていたよ。今日は…」
 彼は真新しい墓標を愛おしそうに撫でた。
「命日だからな。」
「そもそも俺、あいつの命日すら知らなかったんだぜ。」
 俺がシュトラールを離れた時、男は瀕死だった。
 長くはない。
 そうわかったけれど、実際それから何日生きたかなんて、俺にわかりっこない。
「君なら、調べると思った。」
「墓の場所も知らなかった。」
「聡い君だ、察してくれるだろうと思った。きっと…一緒に来たことがあるだろうと思った。」
 まさにその通りだった。
 大事な場所に、おまえをつれてきたかった。男はそう言った。
 聡いのはどっちだ。
 言いたいのを抑える。
「…で、なんだよ。なんか用か?」
「用?」
「待っていた、そう言っただろう。」
 彼は合点したように頷いた。
「なんの用だ?まさか、今更、俺を抱きたいなんて言うんじゃねえだろうな。」
 彼は苦笑した。
「言っただろう。私は女にしか興味がない、と。」
「ああ、確かに言われたよ。この俺がせっかく抱かれてやってもいいって言ったのに、あんたはそう言って断った。」
 座ろう。
 彼はそう言って、座り込む。
 俺はそれを無視していたが、男が懐から盃を出し、酒を注いで俺に差し出すから仕方なく座った。
「ランディスの酒だ。帝都の、外民街に暮らすランディス出身の男が伝統的レシピのまま醸造している。」
「国を出た時、あんたたちはまだ未成年だっただろう?酒なんて知らなかったんじゃねえのか。」
「17だ。酒ぐらい、嗜んでいたさ。」
「意外だな。さぞや真面目な少年たちだったんだろうと思ってたよ。」
 特に、あの男は。
「…弟は、大人になっても酒は弱かったかい?」
「そうだな。あんたがザルのように酒を飲むのを見て、驚いたもんだ。」
「双子なのに随分違うな、と?」
「ああ。見た目も、性格も違った。尤も、今の見た目はそっくりだ。」
「そのようだな。君はさっき、見間違えたのだろう。」
 何もかもお見通しのようで、悔しいから無視をする。
 彼は笑って、また酒を注いだ。
「…違うと思っていながら、何故、私に抱かれようとした。」
「それは…」
 
 俺が男と出会ったのは、14歳の時だった。
 陳腐な表現だが、出会った瞬間に恋に落ちていた。
 14歳上の男を、必死で振り向かせようと奮闘して、そして手に入れた。
 初めて会った時の予感はすぐに確信に変わった。つまり、この男が運命の相手だ、ということだ。
 実際、完璧に相性が良かった。
 けれど、男と過ごす時間はすぐに終わりが来た。
 親父が、俺をジャッジにしたからだった。
 男と同じ職に就いたことは、いつかは対等になれるかもしれないという期待を抱けたり、いつか男の役に立てるかもしれないという希望を抱けたりして、最初のうちはやる気に燃えていた。
 けれど、ただでさえ窮屈な職業。
 そこに、若くして、しかも親のコネクションでジャッジになった俺に対する嫉妬が加わる。
 謂れのない中傷を受け、肉体的、性的な暴行を受け、俺は精神を蝕まれて行った。
 そんな俺を見た男は、逃げろ、そう一言言った。
 逃げたら、会えなくなる。
 そう叫んだ俺を抱きしめ、男は言った。
 おまえには笑っていてほしい。
 ここにいれば、おまえは笑えなくなる。
 笑えないおまえと共に生きるよりも、どこかでおまえが笑っていてくれていると信じて生きる方がマシだ。
 その日の夜中、俺は帝都から逃げ出した。

「俺が、誰とでも寝るって、知ってるだろ。」
 あけすけな質問に、彼は眉を顰めた。
「だから、私を誘った、と?」
 俺は首を振った。
「…一番、だったんだよ。いや。一番、なんだよ。いまだにな。俺は一度完璧を知ってしまった。けど、その一番の相手は“行けよ”って言う。俺はどこに行ったらよかったんだ?誰もが二番目以降だってわかってても、もしかしたら新しい一番の相手かもしれないって思うのは悪いことか?あんたこそ、一番かもしれないって思ったんだよ。何せ、あいつの双子なんだからな。」
「…すまん。」
「何の謝罪だよ。」
「君が…何故私にアプローチしたのか、理由はわかっていた。」
「!!なんだよ!」
「すまん。君の口から聞きたくてな。というか、君の口から聞かせてやりたかった。本当ならば、生前に。」
 彼はまた愛おしそうに墓標を見つめる。
「…忌々しいな。どうしてわかった。」
「それこそ、双子だからだろう。私は君に初めて会った時、女ならば好みのタイプだ、と思った。それで、旅をしているうちに、どうやら君が昔ジャッジをしていたことがあるようで、そして弟と知り合いだったように察した時、弟ならば、君を愛しただろうと思った。きっと、君も、弟を愛してくれただろうと。そんな風に思った時に、君から誘われて、君の心理をそんなように解釈したというわけだ。」
「兄弟そろっていけ好かない野郎だ。」
「…だからもし、君が女だったとしても、君の誘いは断っただろう。」
「…なんだか、俺、恥かかされにきたみたいだな。」
「そうかい?…ゆっくりしていってくれ。私はもう帰る。」
 立ち上がった彼は、丘を下りかけた足を止めて振り向いた。
「シュトラールで来たのか?」
「ああ。」
「フランは?」
「別行動。」
「では、ビュエルバに?」
「公共の飛空艇で移動してなければな。」
 そう言って、俺はふと気づく。
「おい!どうしてシュトラールを取り戻したことをあんたが知っているんだ!?しかも、フランがビュエルバにいることまで!?」
 しまった、と言いたそうな彼の顔。
「!!!そうか!だから、フランが!!あんたの差し金か!!!」
 数日前、突然フランが言ったのだ。
 そろそろ10月10日ね。命日、だわ。
 その時は、何故、俺と一緒にシュトラールを離れていたフランが男の命日を知っていたのかなんて疑問は抱かなかった。
 けれど、彼から聞かされていたならばそれは当然だ。
「ちょっと待て!!俺はヴァンにすら今の居場所を知らせてないんだぞ?」
 ベルべニアで待つ、そう書いた置手紙は残してきた。
 けれど、ビュエルバに滞在していたことなんて漏らしていない。
 ということは、つまり?直視したくない仮説が現実味を帯びる。
「…あんた…女にしか興味がない、なんて、そりゃ当たり前だ。あんな極上の女を抱いてるんだから。」
「もう少しその卑猥な言い方をなんとかしたらどうだ。」
「いつからだよ!?」
 俺は、完全に最愛の姉を盗られた気分になっていた。
「…フランに聞いたらいい。」
「聞けないだろ。」
「そうだな、やめておいた方が身のためだ。じゃあな。先に帰るぞ。」
「…幸せにしなかったら殺すぞ。」
 一度背を向けたバッシュが再び俺に向き直る。
「君こそ、私の一番を、危険な目に合わせるなよ。」
 そう言いながら浮かべた笑顔は、ノアによく似ていた。






ええと…
ノアバルとバシュフラでした。
バシュフラ、いいと思うんだよね。
大人な恋愛してくれそう。
バッシュとフランは出会った時に恋に落ちて、必死で抑えて、どっかで爆発して求め合う、ってのがいい。
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